慢性疲労を抱えている看護師は少なくありません。疲労が蓄積するのは、夜勤を含めた不規則な勤務体制や休憩もとれないほどの忙しさ、失敗してはいけないという緊張感やプレッシャーが原因と考えられます。
疲れた時はしっかり睡眠をとって体を休めたらいいのですが、皆がぐっすり眠れるわけではありません。いざ眠ろうとしても目が冴えてきたり、仕事の失敗を思い出してクヨクヨしたり、周りの騒音に邪魔されて何度も目が覚めてしまうこともあります。思うように睡眠が取れなければ、余計にイライラ感が募り、さらにストレスや疲れが溜まるといった悪循環を繰り返すのです。
慢性疲労を改善させるには、睡眠をいかに質のいいものにするかが重要で、実は運動がポイントとなります。十分に体が疲れている中での運動と聞くと違和感を覚えるかもしれませんが、疲労感たっぷりの体は筋肉が凝り固まって血行が悪くなっています。血流改善には運動が有効であり、適度に体を動かせば老廃物も流れて、疲労も解消出来ます。
しかしだからと言って激しい運動をする必要はありません。軽いジョギングやウォーキングなど少し汗をかく程度の運動が理想です。また好きな音楽を聴きながらであれば、ストレス発散にも効果が期待出来ます。もし外へ出るのが億劫なら、室内でストレッチをしてもいいかもしれません。
いずれにしても適度な疲労感は睡眠にいい作用をもたらし、ぐっすりと眠れるようになれば、効率よく体の疲れも取れるようになります。